第2回 俳句スケッチ「草枕」の旅 入賞作品
草枕交流館で展示されている作品。2回目となった今回は、28点の作品が寄せられ、俳人のあざ蓉子草枕交流館長と同館俳句教室講師の永田満徳氏および写真家の吉田光陽氏で審査された。 その結果、俳画は入選1点、俳句フォトは特選1点に準特選1点が追加、入選2点が選ばれ、合計5点の入賞となった。
入賞総数が昨年より減ったが、魅力的作品の一方、表現力の乏しい作品と隔たりが感じられた。

俳画 俳句フォト
入選 》 月あかり湯ぶねを照らす草枕

鹿井正剛(玉名市)
特選 》 山里やみかん手招く散歩人

小山京子(玉名市)
(評)素直に表現されてうまくまとまっている (評)みかんの里の情景が良く表れている。中七の「みかん手招く」の発想が新鮮。石垣とのバランスもいい。連想させるのでなく、人なりの実写があればなおいい。
準特選 》 峠こへ那古井の湯やど柿誘う

土橋亨一(熊本市)
審査中のようす (評)写真がすばらしく、実りの秋の豊かさが良く表現されている。「柿誘う」という擬人化の発想に惹かれる。文字の見せ方にもう一工夫ほしい

入選 》 漱石を知るや古木と石蕗の花

宮川和子(玉名市)
タイトルボード (評)構図が良く、漱石の身になって、今の別邸を詠んでいるところが面白い。机前に座した人の目線とも合っている。句が見えにくいのがおしい
入選 》 冬日さす別邸の朝静かなり

小川裕子(玉名市)
(評)いい雰囲気で別邸の朝の情景がよく出ている。写真の色バランスもいい。左端の石は邪魔
展示は、3月22日(日)までの予定。 展示中には投票審査もあり、2点の人気作品、2名の投票者(抽選)にプレゼントがあります。
抽選は、3月21日の草枕の旅・第1章(体験ウォーキング)の終わりに、参加者お楽しみプレゼントに引き続き行われる予定です。

入賞作品以外も大いに期待できます。ちなみに、前回は入賞作品以外の2点が選ばれています。